北海道には在来種のニホンザリガニと、特定外来生物のウチダザリガニ、要注意外来生物のアメリカザリガニが生息しています。3種類のザリガニがすべて生息するのは北海道だけで、全道各地でさまざまなザリガニに関する活動が行われています。

今回はニホンザリガニの保全や飼育、外来ザリガニが生態系に与える影響、駆除活動などの調査・研究に携わる方々に声をかけ、ザリガニを通して北海道の水辺環境について考える企画となりました。円山動物園と「ザリガニと身近な水辺を考える会」のホームページから呼びかけ、一般参加も募ったところ、埼玉県からニホンザリガニを飼育している須藤さんが応募してくださいました。それぞれの方の発表内容は文章と動画でご覧いただけます。

サミット終了後は一般参加者20人限定で普段は非公開の施設「ザリガニ小屋」の見学を行いました。担当の吉田淳一飼育員により円山動物園の「ニホンザリガニ・プログラム」(内容については吉田さんの発表報告を参照)の現場を案内していただきました。
　
今回のサミットをきっかけに、ザリガニのネットワークがさらに広がりました。今後も各地で活動する方々と連携し、観察会や講演会、防除体験などの啓発活動を実施していきたいと考えています。

※本事業は日本動物園水族館協会の助成により行いました。