活動報告

えりもでニホンザリガニの観察会を行いました

2012年8月26日

8月26日、子どもたちの自然体験活動を行うえりも町の「わらしゃんど」に講師派遣の協力をしました。講師は昨年同様、ザリガニ博士の田中一典さんが務めました。田中さんは北海道大学大学院での研究のための調査でも頻繁にえりもを訪れており、「ここはニホンザリガニのサンクチュアリ」と語る思い入れの深い町です。

当日参加した子どもたちは13人。昼食をはさんで午後の時間まで、大小さまざまなニホンザリガニをたくさん見つけました。今年生まれの小さな個体から老成した大型個体まで、さまざまな世代がいる良好な環境だと分かります。

最後の30分はザリガニ博士のレクチャータイム。オスメスの見分け方や体の大きさの測り方、1年の過ごし方、一生などについて聞きました。捕獲したザリガニの中にははさみが片方しかなかったり、両方ない個体もいました。これは、密度が高いためにけんかをしたか、脱皮の時に失敗してとれてしまったため。でも、はさみは再び生えてきます。よく観察してみると、小さなはさみの芽がある個体や、左右のはさみの大きさが違う個体もいます。ザリガニはたとえはさみを失っても、3回脱皮するとほぼ元通りの大きさになのです。

ニホンザリガニにふれ、生き物への興味が深まった一日。えりもの子どもたちの心に残り、地域の宝としてこの豊かな自然を引き継いでいってほしいものです。

(事務局 野谷悦子)

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