活動報告

札幌市立石山南小学校へ出前授業に行きました

2011年7月13日

7月13日、札幌市立石山南小学校へ出前授業に行きました。石山地区は札幌市郊外の住宅街で、国道沿いには大型店舗がたくさん並んでいますが、ニホンザリガニの生息地もまだ残されています。

2011年6月25日 - 札幌市立石山南小学校へ出前授業

この日はメンバーの佐藤広也が担任する3年生と2年生の合同授業として行い、実際に生息地に行ってニホンザリガニを探し観察しました。講師はメンバーの田中一典、サポートとして事務局の野谷悦子が同行しました。

2011年6月25日 - 札幌市立石山南小学校へ出前授業

最初は川に入れない子もいましたが、1人2人とザリガニを見つけた子どもが歓声をあげると、みんなのテンションもどんどん上がっていきます。どろんこになるのもお構いなし! みんな夢中でザリガニを探しました。オスメスを見分けたり、稚ザリガニを腹に抱えた個体を発見するなど、実際に見て、ふれることでザリガニへの興味も深まったようです。

2011年6月25日 - 札幌市立石山南小学校へ出前授業

約30分の間に採集した数は89匹。大きなザリガニから小さな赤ちゃんザリガニまでいて、健全に世代交代している良好な環境であることが分かりました。ザリガニを元いた場所に放した後、講師の田中さんは「ニホンザリガニはきれいな湧水と豊かな広葉樹がなければ生きられません。みんなでこの環境を守っていこう」と話しました。また、佐藤先生は「みんなが捕獲調査をしたことで環境が荒れたので、しばらくはここに来ないこと、この場所を秘密にすることを約束しよう」と話しました。

67人の生徒が一度に小さな川に入ったので生息地が荒れてしまったことは確かです。でも、子どもたちの目の輝きを見ていると、自然の大切さ、生き物のすばらしさを体で感じた喜びに満ち溢れているように感じました。また、自分たちの住んでいる地域の魅力も再発見できたのではないでしょうか。生の体験だからこそ、強い印象を心に刻んだに違いありません。いくつになっても、心のどこかに今のこの気持ちを持ち続けてほしいと願っています。

(事務局 野谷 悦子)

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