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第3回ニホンザリガニ円山会議
ニホンザリガニは、近年、生息する水辺環境の悪化や外来生物による圧迫などにより、生息域・生息数が減少し、絶滅が危惧されています。
このような状況の中、ニホンザリガニの生息地保全をより強く推進していくために、動物園や有識者だけでなく地域と連携した活動を行う必要があると考えています。そこで、より良い保全の在り方について、市民の皆様も含めて意見を交わす場として、「第3回ニホンザリガニ円山会議」を開催いたします。
多くの方々にご参加いただき、市民や動物園、研究者が、地元の生態系保全へどのように関わっていくか議論したいと考えています。
ぜひご来場・ご視聴ください。【開催内容】
1.研究発表
2.パネルディスカッション
【研究発表演題】
1.ニホンザリガニを取り巻く外来ザリガニの状況・札幌市内でのウチダザリガニ調査などについて(30分)
ザリガニと身近な水辺を考える会 会長
田中 一典 氏2.ネットオークションでの販売実態について(30分)
NPO法人環境把握推進ネットワーク-PEG 理事長
照井 滋晴 氏3.アメリカザリガニの販売規制などによる教育現場への影響 (30分)
札幌市立栄小学校教諭、北海道教育大学非常勤講師
佐藤 広也 氏4.円山動物園におけるニホンザリガニの飼育の現状(15分)ニホンザリガニ
札幌市円山動物園 動物専門員
片岡 雅人【パネルディスカッション】
司会:野谷 悦子 氏(ザリガニと身近な水辺を考える会)
講演者:上記発表の演者及び本田 直也(札幌市円山動物園 動物専門員)、札幌市環境局環境共生担当課生物多様性担当係長 寺島寛樹共催:ザリガニと身近な水辺を考える会
開催場所
円山動物園 動物園プラザ
日時
2022年3月21日(月曜日・祝日) 13時00分~
定員
会場 20名(先着順)
オンライン 50名(先着順)
料金
会場での聴講の場合入園料のみ発生いたします。オンラインでの聴講については無料です。
ニホンザリガニ円山会議について
【開催の経緯】
ニホンザリガニは東北以北に生息する国内唯一の在来ザリガニですが、近年は生息する水辺環境の悪化や外来生物による圧迫などにより、生息域・生息数が減少し、絶滅が危惧されているところです。
円山動物園の敷地内にも、かつて多くのニホンザリガニが生息していましたが、生息環境悪化により、生息数が激減してしまいました。
このことから当園はかねてより、将来再び園敷地内にニホンザリガニの生息地を復元することを目標に、ニホンザリガニの繁殖技術の確立、園近隣のザリガニの生息状況調査などを進めるとともに、札幌市近郊におけるニホンザリガニの現状やその要因について市民向けのシンポジウムを開催するなどしてきました。
また、2017年からは北海道大学等有識者の協力のもと、調査範囲を広げるとともに、将来的な生息地の復元に向けた研究を行っており、これまでの調査結果から、個体数の減少や、絶滅が疑われる生息地が多くあることがわかってきています。このような状況の中、ニホンザリガニの生息地の保全をより強く推進していくために、動物園や有識者だけでなく地域と連携した保全活動を行う必要があると考えています。
そこで、市民の皆様も含めて、より良い保全の在り方について意見を交わす場として、2019年12月「第2回ニホンザリガニ円山会議」を開催し、昨年度はコロナ感染症の影響により見送りましたが、今年度は感染症対策を行ったうえで第3回を開催いたします。多くの皆様にご参加いただき、市民や動物園、研究者の、地元の生態系保全への関わり方について議論したいと考えています。
受付方法
3月18日(金曜日)までに下部受付フォームから会場参加・リモート参加のどちらかを選択してお申し込みください。
なお、リモート開催「Zoom」に参加希望の方には3月19日(土曜日)までにメールにて参加URLをお送りします。
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引用元:札幌円山動物園