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円山動物園で講演会を開催します
北海道にはニホンザリガニ、ウチダザリガニ、アメリカザリガニの3種類のザリガニがいます。
このうち昔から北海道にいた在来種はニホンザリガニだけです。きれいな水と豊かな森がなければ生きていけないため、清流のシンボルと言われています。かつては身近な小川にたくさんいたのですが、最近はとても数が減ってしまい、絶滅が心配されています。
ウチダザリガニとアメリカザリガニはアメリカから北海道に持ち込まれた外来種です。特にウチダザリガニは北海道の生態系に大きなダメージを与えることから、特定外来生物に指定されています。ウチダザリガニもアメリカザリガニも近年、道内でどんどん生息地が増え、問題になっています。
今回はザリガニを通して北海道の水辺環境について考えてみます。ニホンザリガニを守るには、どうすればいいのでしょうか。また、増え続ける外来ザリガニ対策は、どうすればいいのでしょうか。3種類のザリガニの最新事情を含め、ザリガニ博士がお話します。
日時 9月8日日曜日10時~12時
会場 円山動物園動物科学館
参加費 無料。ただし、入園料が別途必要
申込 不要。直接会場にお越し下さい
内容
9時30分 開場
講演会が始まるまで、ザリガニのお話を聞きながら楽しめるザリガニ釣り堀(生体ではありません)を行います。
9時45分
ザリガニが成長するために行う脱皮の仕組みに関する実験を行います。ふしぎな脱皮の仕組みについて学べます。
10時 講演会
「清流のシンボル、ニホンザリガニは今」
川井唯史(ザリガニと身近な水辺を考える会・代表)
ニホンザリガニが清流のシンボルと言われるのはなぜでしょうか。ニホンザリガニはなぜ減ったのでしょうか。また、どのくらい減っているのでしょうか。残っている生息地を守るには、どうしたらいいかも考えます。
「どうする? 外来ザリガニ」
田中一典(ザリガニと身近な水辺を考える会)
外来ザリガニは、いつ、どうして北海道に入ってきたのでしょうか。どのくらい増えていて、どんな問題があるのでしょうか。私たちは外来ザリガニに対してどのように対処すればいいかを考えます。
「円山動物園のニホンザリガニ・プログラム」
吉田淳一(円山動物園飼育展示課)
円山動物園が2007年から取り組んでいるニホンザリガニ・プログラムについてお話します。動物園で飼育・繁殖させたニホンザリガニを園内の流水ビオトープに放流する計画です。
主催 ザリガニと身近な水辺を考える会
共催 円山動物園
13時からニホンザリガニを飼育しているザリガニ小屋の見学会を行います。ガイドは担当の吉田淳一飼育員です。普段は非公開の施設です。
受付は講演終了後、開場にて行います。限定30人。