活動報告
ヤングザリガニサミット in 円山動物園2012を開催しました
清水高校の発表
真狩高校の発表
捕北海道教育大学函館校の発表
9月30日(日)、札幌市円山動物園内の動物科学館にてヤングザリガニサミットを開催しました。昨年に引き続き第2回目の開催です。
基調講演は「ザリガニと身近な水辺を考える会」の川井唯史代表が「北海道のザリガニは、どこから来たのか?-最新の情報と私たちのすべきこと-」というテーマでお話しました。最新の遺伝子解析による研究の結果、世界のザリガニの起源は北海道の札幌近郊であることが分かって来ました。北海道はザリガニの故郷であり、ニホンザリガニは世界のザリガニのルーツと言える存在です。
しかし今、ニホンザリガニは生息できる環境が減って絶滅危惧種です。今日の若者たちのように、ザリガニや水辺環境に関心を持つ人たちが増えることが保全のための第一歩とエールを送りました。
続いて、道内各地の高校生や大学生が授業や部活、論文のテーマとして行ったザリガニに関する調査、研究、観察の結果を発表しました。発表したのは以下の3校です。
(1) 「畑地水路とニホンザリガニ生息の関係を調べる」 清水高校 及川 匠
(2) 「ザリガニみんなにつなげ隊~ニホンザリガニを通じて笑顔の輪~」 真狩高校 梅津侑也、後藤 翼
(3) 「北海道北斗市の八郎沼におけるアメリカザリガニの分布と拡散」 北海道教育大学函館校 角地北斗
基調講演とそれぞれの発表の内容は、要約して後日ホームページにアップします。
学生たちの調査・研究には自然保護団体やコンサルタント会社の方々が協力しており、この日も応援に駆けつけてくれました。また、清水高校と高大連携事業を進めている酪農学園大学の学生や、放送部の取材として帯広工業高校の生徒が来場しました。
サミットは若者たちに発表の場を作ると同時に交流を進めることも目的としているので、終了後には園内のアース・カフェにて懇親会を行いました。応援に駆けつけてくれた人たち、関心を持って参加した教育関係者も加わり、有意義な情報交換が行われました。
(事務局 野谷 悦子)