活動報告

砂川の北海道こどもの国で観察会を行いました

2016年8月7日

体のつくりをよ~く見ています体のつくりをよ~く見ています

冷たい水にアメリカザリガニとニホンザリガニを入れた実験冷たい水にアメリカザリガニとニホンザリガニを入れた実験

胃石を酢に入れると小さな泡が出てきました胃石を酢に入れると小さな泡が出てきました

8月7日日曜日、毎年恒例となっている砂川市の「北海道子どもの国」でのニホンザリガニ観察会を行いました。しかし、今年は例年と異なり、フィールドでの調査は行わず、飼育しているザリガニの観察をしました。昨年の調査で生息数が激減していたことと、今年行った下見で生息が確認されなかったためです。

水質が悪化した様子はなく、ニホンザリガニ以外の水生生物は変わりなく生息しているので、原因はわかりません。一昨年までは良好な生息環境を維持していただけに残念ですが、調査を中止してダメージを減らし、いつか回復してくれることを願うばかりです。

それでも当日は15人の親子が参加してくださいました。メンバーの田中一典さんが研究のために飼育しているニホンザリガニを観察し、オスメスの見分け方や体のつくりを教えてもらいました。生きたザリガニにふれるのははじめての方も多く、興味が深まったようです。「寿命は何年?」「何を食べているのですか?」「はさみがなくなったザリガニはどうやってエサを食べるのですか?」など、質問もたくさん出ました。

ザリガニは、脱皮の時に体中のカルシウムを胃石にして集め、脱皮後に再び全身に行きわたらせるという仕組みを持っています。胃石はカルシウムでできているので、酢に入れると泡(二酸化炭素)が出ます。実験をして確かめると、みなさん興味深く観察していました。

ほかにも、氷を入れた冷たい水にアメリカザリガニとニホンザリガニを入れる実験を行いました。アメリカザリガニはほとんど動かなくなってしまいますが、ニホンザリガニは活発に活動しています。このことから、ニホンザリガニは冷たい水を好むことが分かります。

田中さんからはニホンザリガニの生態のほかに、今北海道でどんどん増えて問題になっている外来のザリガニについてもお話がありました。ウチダザリガニやアメリカザリガニです。ウチダザリガニは特定外来生物なので飼育や運搬は禁止、アメリカザリガニも飼い始めたら必ず最後まで飼うこと、絶対に放流しないことです。

フィールド調査がなかったので参加者の方々の反応が心配でしたが、生きたザリガニを観察し、実験も行ったので、みなさん楽しんでいただけたようです。何年か後には、ずっと調査してきた水系が回復することを祈っています。

(事務局 野谷悦子)

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