活動報告
砂川「北海道こどもの国で観察会」を行いました
8月6日土曜日、砂川市にある「北海道こどもの国」との共催で観察会を行いました。「北海道こどもの国」は高速道路からも行ける道立公園で、園内の観賞池にはアメリカザリガニがいる一方、近くの山にはニホンザリガニの生息地もあります。ザリガニを学ぶには格好の場所であり、一昨年からアメリカザリガニ釣りとニホンザリガニの調査を組み合わせたイベントを開催してきました。
当日は親子15人の参加者があり、生き物が大好きで札幌から来てくれたファミリーもいました。午前中はアメリカザリガニ釣りを行いました。外来種であることや釣り方などの簡単なレクチャーをした後、釣り糸を池に垂らしましたが、なかなか釣れません。約1時間の釣果は2匹。早朝から仕掛けたかごにも1匹も入っていませんでした。
昨年、一昨年に比べると捕獲数は減っているため、盛り上がりには欠けてしまいましたが、外来生物なので数が増えていないことにほっとしました。ただし、捕獲の条件が同じではないので必ずしも生息数が減っているとは言えませんが。
また、通りがかりの人たちが「何をしているの?」と声をかけてくることも多く、外来生物の問題やアメリカザリガニがこの池にいること、もし飼っても放してはいけないことなどをお話しました。地道なやり方ではありますが、現場を見て直接お伝えできる機会は大切だと思います。
午後は車で移動し、ニホンザリガニの生息地に行きました。午前中でやや物足りなさを感じていた子どもたちもここでは爆発! ザリガニを見つけるたびにあちこちから歓声が上がり、15分で41匹のニホンザリガニを見つけることができました。大きなものから小さいものまでサイズはさまざまで、この生息地はとても健全であることが分かります。稚ザリガニを腹に抱えたメスや青みの強いきれいな個体を見つけた子もいて、生き物の神秘に感動していたようです。ニホンザリガニはサイズを計測した後、すべて元いた場所に戻しました。
最後に小冊子「ザリガニのひみつ」を配り、北海道にいる3種のザリガニについてお話をしました。今回は生き物好きな子どもが多く、学校の部活の中でザリガニに取り組みたいと考えている中学生もいました。こうしてザリガニに関心を持ってくれる子どもたちが増えていくことは、私たちにとって何よりの喜びです。
(事務局 野谷 悦子)