活動報告
教育大生のアメリカザリガニ防除と教員向けの勉強会
2011年7月9日
7月9日は2つの事業を実施しました。
午前中は北海道教育大学札幌校の2年生が札幌市内のある川でアメリカザリガニの防除をしました。これは、当会メンバーである佐藤広也(石山南小学校・教員)が講師を務める授業の一貫として行われました。事前には小学2年生の生活科で生き物を飼う単元があり、アメリカザリガニを飼育することが多いが、飼いきれなくなって放流された個体が札幌市内の川で増えていることが講義されています。
約1時間で捕獲したアメリカザリガニは28匹。なかなか釣れない学生もいましたが、それぞれ工夫して熱心に取り組んでいました。たくさんのアメリカザリガニが生息している問題を認識したのはもちろんですが、一方で生き物にふれる楽しさも実感していたようです。将来は先生になる学生たちにこうした現場を見てもらうことは、大変意義があると感じました。
午後は北海道民間教育研究団体連絡協議会の学習会に当会の田中一典が講師として招かれ、「ニホンザリガニが危ない!ザリガニで考える北海道の環境」をテーマに講義をしました。出席者は教員のほか、ザリガニに興味を持って調査している中学生の姿もありました。
ここでもニホンザリガニの生息環境や現状に加え、外来のザリガニの問題が議論されました。ウチダザリガニは特定外来生物なので扱いが非常に難しいこと、小学校の授業で飼育しているアメリカザリガニの放流を食い止めなければならないことなど、問題意識を持って受け止めていただけました。学校や地域のさまざまな場面でザリガニを活用して環境教育ができるよう、当会としても協力していきたいと思います。