活動報告

札幌市「定山渓自然の村」の事業「ファミリーキャンプ2011」

2011年5月14日〜15日

5月14日、15日の両日、札幌市の「定山渓自然の村」の事業「ファミリーキャンプ2011」に協力してきました。この日のテーマは「ザリガニ先生教えて!ニホンザリガニのこと」。好天に恵まれ、2日間合わせて7組のファミリーが参加しました。

札幌市「定山渓自然の村」の事業「ファミリーキャンプ2011」

参加したのは幼稚園や小学校低学年の児童とそのご両親です。ニホンザリガニを見たことがない子、学校の授業でアメリカザリガニを飼育している子もいて、みんな興味しんしんです。最初にメンバーの田中一典が標本や図解を使って調査の方法やオス、メスの見分け方などのレクチャーをした後、いよいよ生息地に向けて出発です。

到着した小さな沢のまわりにはエゾエンゴサクやニリンソウが咲き、ほのかな香りも漂ってきます。最初は要領が分からず、なかなかザリガニを見つけられない参加者もいましたが、次第にコツをつかみ、あちこちから「見つけた!」と歓声が上がるようになりました。子どもたちが夢中になるのはもちろんのこと、子ども以上に熱心なお父さんも続出! やはりザリガニは魅力的な生き物なのですね。

札幌市「定山渓自然の村」の事業「ファミリーキャンプ2011」

この沢は良好な環境が保たれているようで、たくさんのザリガニが採集できました(計測後リリース)。大きさもさまざまで、中には抱卵したメスもいました。驚いたのは大きくて太いザリガニミミズをたくさん付けた個体の発見。ザリガニミミズの卵もたくさん付着しています。体の一部をザリガニにくっつけ、全身をくねくねと動かす白いザリガニミミズには、「キモーイ!」の声も上がりましたが、通常は1匹につき1匹が付いている程度なので、貴重な発見となるかもしれません。

札幌市「定山渓自然の村」の事業「ファミリーキャンプ2011」

生息地での観察が終わった後は、代表の川井唯史がパワーポイントを使ってザリガニについてお話しました。中には疲れて眠くなってしまった小さいお子さんもいましたが、ご両親がとても熱心に聴いてくださったのがうれしかったです。帰るころには全員がザリガニ博士。これからは地域でニホンザリガニの大切さや外来ザリガニの問題を伝えるメッセンジャーになってくださることでしょう。

(事務局 野谷 悦子)

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