活動報告
標津町の「北の川探検隊」、「ザリガニ鑑定団」と交流してきました
7月30日~31日、代表の川井唯史と宮本耕太郎が標津に出張し、ザリガニに関する活動をしている団体と交流してきました。
標津町の「北の川探検隊」の代表水口さんは、「環境教育に特化したものではなく、それも一つの要素と位置づけて『ふるさと教育』として活動をしています。“その季節”“その場所”ならではの遊びや感動体験を作り、その一つとしてニホンザリガニを位置づけています。標津町は生物層の観点では知床に含めることができ、河川に地域の自然が特徴づけられています。『自分たちの暮らす町にはこんな川が流れている』と子どもたちが感じ、自分の言葉でふるさとを語った時に、ニホンザリガニと、その棲みかである広葉樹にあふれる森が、苔むす川が出てきたらステキだな、と思っています」と活動の主旨を語っています。
参加者は子どもがメインですが、親子での参加や大学生への授業なども行っているそうです。子ども達にアンケートをとるとニホンザリガニがいる川は、いない川に比べて、とても評価が高いそうです!やはり素手で捕獲できるのが楽しいようです。
今後、できればフィールドにて当会とコラボレーションしたイベントなどが行なえれば!ということで意見が一致しました。
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標津町の「ザリガニ鑑定団」はポー川史跡自然公園外来生物対策会として活動し、ほかにセイヨウオオマルハナバチバスターズや植物部、魚類部があります。ザリガニに関しては環境省の認定を受けたウチダザリガニ防除やニホンザリガニとウチダザリガニの見分け方を教える講習会を開き、「ザリガニマイスター」と認定して団員になってもらっています。ウチダザリガニの活動をする前は5名だった団員数がザリガニの活動を始めてからは15名に増えたそうです。
今回は代表の鎌田さん、事務局の小野さんとお会いして来ました。鎌田さんは別海の団体「ザリガニ鑑定部」の部員でもあり、こちらの団体との橋渡しにもなっていただけると思います。
この日はシュラ川と標津川に別れウチダザリガニの防除が行なわれ、川井と宮本は標津川の方に参加しました。仕掛けられたカゴにはたくさんのウチダザリガニが入っていて、サイズもかなり大きめです。標津でのウチダザリガニの増え具合を肌で感じました。捕獲後はポー川史跡自然公園に行き、ウチダザリガニの体調、体重、性別、特徴などを一匹一匹調べ、「ザリガニ調査表」を作成しました。機材等もかなり本格的なものでした。捕獲したウチダザリガニは、お祭りで茹で上げてお客さんに振る舞われるということでした。
また、養老牛温泉付近にアメリカザリガニが生息しているのでは?という情報もいただきました。
今後は、お互いにザリガニのデータの提供やコラボレーションイベント等、協力体制を築いて行きたいとお話をしてきました。
(宮本耕太郎)