活動報告
北方自然教育園で自然観察とニホンザリガニ探しを行いました
2013年5月25日
実物のウチダザリガニを手に取り説明します
5月25日、札幌市北方自然教育園で行われた自然観察とニホンザリガニ探しに講師派遣の協力をしました。講師は当会の田中さんが努めました。
数日前に付近の山林でヒグマの目撃情報があったため、観察会とニホンザリガニ探しは北方自然教育園の敷地内で行いました。この日の参加者は20名ほど。親子連れの参加者がほとんどでした。
フィールドに出る前に、北方自然教育園の大阪さんから、南区の自然や周辺の生き物情報のレクチャーを受けたあと、田中さんから北海道に棲んでいる外来ザリガニ2種類(ウチダザリガニとアメリカザリガニ)と在来種で希少な生き物となってしまったニホンザリガニの見分け方などの説明を聞きました。
フィールドでは、園内に生育する植物や花などを観察しながら水場へ向かいました。水温は11.5℃と冷たい中、親子でニホンザリガニや水辺の生き物を探しました。残念ながらニホンザリガニを見つけることができませんでしたが、アマガエル、エゾアカガエル、カワニナ、ヨコエビ、カガンボの幼虫、マルタニシなどを見つけることができました。
観察後は、北方自然教育園の生物展示室に戻り、生態展示している外来のウチダザリガニ・アメリカザリガニと在来のニホンザリガニの実物をみて3種類の違いを観察しました。
最後に、外来ザリガニばかりでなく、外来生物は身近な自然の生態系に悪影響を与える可能性が高いため、「飼えきれなくなってしまい、かわいそうだからといって自然に放すことはしない」、そして今、飼っている生き物は寿命まで面倒をみるという話を聞いて終了しました。
今回は、ニホンザリガニを見つけることができませんでしたが、身近な水辺の生き物や自然への興味が深まった時間を過ごすことができました。